新聞を読んで 20241012 土

 

新聞を読んで　20241012　土

 

安倍の負の遺産

 

国交省所管の「官民ファンド」とされるJOIN「海外交通・都市開発事業支援機構」が手掛けたテキサス新幹線（ダラス・ヒューストン間）が、米現地企業の「米テキサス・セントラル社」が債務不履行に陥り2022/1頓挫し、損失417億円を蒙る。そして「全米鉄道旅客公社」の「意向」を受け、その債務不履行を当時公表せず。

「政府は最大出資者とはならない」という決まりを急遽変更して最大出資者になっていた。JR東海は出資を免れている。JOINはブラジル新幹線やミャンマーでの都市開発でも失敗し、累積赤字は955億円。

 

 

原発推進の経団連がアンケに細工　「9割（86％）が再稼働必要」とするが、調査対象は僅か28％の原発推進企業を選び、回答率も低く35％、信憑性が疑われる。そしてこれが政府の「エネ基本計画」審議会で参照されるとのこと。

経団連「電力問題に詳しい企業に絞った」「回答率35％は低くはない」

経団連会員企業・団体1700のうち、アンケ対象は、会長・副会長出身企業と、資源・エネ関連企業475社、回答数167（会員企業の1割弱）「地球温暖化対策」や「AI電力需要増」は原発推進の合言葉。

 

中谷元・防衛相はPFAS漏出米軍横田基地への立ち入り調査には及び腰「米軍の顔色（回答状況）を見てから対応する。」8/30の漏出が1か月後の10/3に米側から通報された。

 

牧原秀樹・法相

 

・袴田再審無罪判決への控訴断念を表明した検事総長談話が、袴田さんを依然犯人視しているという弁護団の批判は「当たらない」と擁護し、「検察は無罪判決を受け入れている」と真っ赤な嘘。

・統一教会との推薦確認書＝政策協定署名については明言しない。つまり実質署名したことを認めたも同然。

 

袴田弁護団は検事総長談話の撤回を求めた。

・談話を撤回せよ

・袴田さんへ直接謝罪せよ

・自白を強要する取り調べや、証拠の捏造など、冤罪をつくった原因を明らかにし、二度と繰り返さないために、捜査・公判手続きの真摯な検証をせよ。

 

石破派「水月会」が、2020年に支出した「千葉県宅建政治連盟」からのパー券22万円分の収入を不記載。また「事務的ミス」か。

 

杉田水脈が比例辞退とのことだが、今までの鼻息はどうしたことか。小泉進次郎「3人（杉田水脈・尾身朝子・上杉謙太郎）は深く反省し、再起を目指したい意向だ」杉田が差別発言で「反省」などするはずがない。杉田は2012年、維新から初当選。自民裏金非公認は15人のみ。

 

森山裕幹事長が尾身朝子に「（今「辞退する」と言えば）後日最優先を考える」

 

自民・維新は、市民団体「公正な税制を求める市民連絡会」（宇都宮健児・共同代表）による選挙用税制アンケを無視。軍事費大幅増方針に対して、立民・共産・社民・れいわが「見直すべき」とするが、（平和の党を標榜する）公明は「軍事力強化は重要な責務」

 

俳優を含まない、映画監督・脚本家・技術スタッフ（芸術・芸能）の1か月間の休日数　0～3日　27％、4～6日　26％　と、週あたり休日数が1日以下が半数。

 

投資会社「ジャコフ」が、会社の忘年会でセクハラ被害にあった2年契約の女性社員に、退職勧奨を迫り、応じないと給与を半減し、休職に追い込み、雇止めにしていた。損害賠償と地位確認を求めている。

 

画家の羅呉美42「ノーベル文学賞受賞した韓江さんの『菜食主義者』は、あまりに深い悲しみにも目を背けてはならないと思わせる」「韓国では美術界でも政治色を隠そうとするが、自分の声を出さなければならない」

 

「東アジアサミット」議長声明「ミャンマー和平に中印など近隣国の関与を歓迎」中国は民主派を排除した総選挙に向けた軍政を支える。米はバイデンが欠席し、代わりにブリンケンが出席。

 

イスラエルがベイルート中心部の人口密集地を空爆し22人が死亡。

イスラエルが、レバノン南部の、イタリア軍が多いUNIFIL国連レバノン暫定軍監視所を攻撃。2人が怪我。

イスラエルがガザの中部のマガジを無人機で攻撃し、2人が死亡。

 

カンボジアで、フィリピン女性20人に代理出産させ、赤ちゃんを人身売買に。タイの人工授精専門家と連絡を取っていたフィリピン業者が手配。

 

 

ANA子会社のエアージャパンが、難民認定されているミャンマー人家族3人に、「再入国許可書ではタイ入管が認めない」と搭乗拒否しておきながら、「約款」だと言って航空券代30万円を返さない。ところがタイ航空では搭乗可。

 

伊勢崎（東京・名古屋にもキャンパス）の東京福祉大　強制わいせつの実刑判決を受けた創設者・中島恒雄が、服役後に理事長・学長に復帰。1695人/3700人は外国人で、1600人の留学生が所在不明。

 

粟野仁雄（まさお）『袴田巌と世界一の姉』花伝社・共栄書房1980円　粟野1956-はジャーナリスト。『警察の犯罪』

 

・反論を許さない自白供述に沿って証拠をつくり出していく（発見、捏造）、ターゲットは社会的弱者。不良（桜井昌司）、部落民（石川一雄）、ボクサー崩れ（袴田巌）

・ひで子と支援者山崎俊樹の努力

 

デイヴィッド・フィンケル『アメリカの悪夢』An American Dreamer亜紀書房2860円 退役大佐の葛藤を描くノンフィクション。